スキー・スノボ保険比較|グッチョイス

雪崩の危険個所は全国で2万か所以上 雪崩から身を守るために知っておきたい5つのこと

毎年12月前後のスキー、スノーボードシーズンになりますと、華やかなゲレンデ風景と併せて事故や雪崩・吹雪など自然災害のニュースも流れてきます。特に今年は、1月23日の草津白根山噴火による雪崩に巻き込まれ、犠牲になる方が出るという痛ましいニュースもありました。雪崩というと一般生活では、体験することはありませんが、一度ゲレンデや雪山に入れば身近な災害になり大規模なものでは、深刻な被害がでる恐ろしい災害です。
今回は、雪崩のメカニズムや種類、発生条件や事前準備など身を守るために知っておきたい5つのポイントを詳しくまとめました。

\ 1 /

雪崩とは

雪崩のメカニズム

あまりイメージがないかもしれませんが、日本は世界有数の豪雪地帯です。雪崩とは山肌へ積もった雪が重力によって崩れ落ちることをいいます。規模によっては破壊的な威力が生じ、私たちの暮らしとって深刻な災害となり得る恐ろしいものです。雪崩は様々な気象条件など環境要因によって、または人的要因によっても誘発されます。風や多量の積雪によっても雪崩は起きますが、スキーやスノーボードで人が滑ったことによっても雪崩は起こります。雪崩は発生区、走路、堆積区の3つに分けられます。

雪崩のメカニズム

雪崩のメカニズム

雪崩の種類

雪崩は大きく分けると表層雪崩全層雪崩の2つのタイプに分けられます。発生の仕方は点発生面発生の2つに分けられます。また雪質は乾雪湿雪の2つに大きく分けられます。よって6つのタイプの組み合わせにより様々な雪崩があります。

まず、表層雪崩とは積雪がある上にさらに積もった新雪の層が雪崩れることを指します。気温が低く降雪の多い時期に起きやすい雪崩で、速度が早く広域に到達する傾向があります。それに対して全層雪崩は山肌に積もった全ての雪が雪崩れることを指します。主に融雪が進む春頃に起こりやすい雪崩で、表層雪崩より速度が遅く雪崩到達範囲も狭まりますが、雪が重たいため威力を増す傾向があります。
点発生雪崩はある一点から始まる雪崩を指します。一方、面発生雪崩は雪の層ごと面として動き出す雪崩を指します。
以上の2タイプに加え、乾雪か湿雪かによって雪崩の速さと威力が変わってきます。

\ 2 /

雪崩が起きやすい条件・場所・前兆

条件:

急激な気温の上昇、短期間の多量の降雪、気温が低く吹雪や強風が続いている、降雨の後

場所:

傾斜が30°以上ある急斜面、樹木が少ないひらけた場所、低木が多く笹などが多い斜面

前兆:

クラックが入る、スノーボールの落下、雪庇が成長している、巻きだれ、雪しわなど。

\ 3 /

日本の雪崩の発生状況、起きやすい地域

日本には集落を対象とした雪崩の危険箇所は全国に20,501箇所もあります。最も多いのは北海道で2,536箇所、次いで秋田県と岐阜県が1,630箇所です

道府県別雪崩危険箇所

県名

雪崩危険箇所

県名

雪崩危険箇所

北海道

2,536

山梨

86

青森

1,003

長野

1,292

岩手

177

岐阜

1,630

宮城

175

静岡

59

秋田

1,630

滋賀

346

山形

935

京都

687

福島

187

兵庫

1,314

栃木

209

鳥取

1,316

群馬

450

島根

525

新潟

1,484

岡山

696

富山

907

広島

336

石川

1,203

福井

1,318

合計

20,501

「雪崩危険箇所」:人家5戸以上等の箇所
(出典:平成16年度公表 道府県別雪崩危険箇所(国土交通省)
URL: http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sabo/nadare.html

過去5年間に起きた集落での雪崩の発生件数は毎年5件から10件ですが、その年の降雪状況によって大きく変わってきます。また、スキー場を含む山岳地帯では多数の雪崩が毎年発生しています。基本的にスキー場内は雪崩対策が取られています。
しかし、一歩ロープの向こう側へ行けばそこはスキー場の管理区域外で自然のままの雪山が広がります。驚くことにスキー場管理区域外の山岳地帯で雪崩被害に遭った人の9割は、自分もしくは仲間が誘発した雪崩によるものです。天候や地形をよく見て安全な方法を選ぶことが重要になってきます。
スキー場内は安全性は高いとはいえ、相手は自然ですから100%安全であるとは言えず、実際にスキー場内でも雪崩事故は起きています。
バックカントリーや冬山登山へ行く場合はもちろんのこと、観光としてスキー場へ出かける場合にも雪崩について情報を集めておくことは自分の身を守るために必要であると言えます。

\ 4 /

雪崩に遭遇しないためにすべき準備

雪崩が起きやすい場所で停滞しない

基本的にスキー場内は雪崩対策がなされており、オープンになっているスキー場内のエリアは安全対策が取られていると考えて良いです。しかし、過去にはそれでも雪崩事故がスキー場内で起きているのが現状です。
より安全を考えるならば、過信せずに自己防衛を行うことが効果的です。スキー場によっては、雪崩が起きやすい箇所にはここで立ち止まらない旨を示した看板が立っているところもあります。ひらけた上部の下が谷になっている地形の底は雪崩が通る走路または雪崩が溜まる堆積区です。走路や堆積区と考えられる場所で立ち止まることは避けた方が良いでしょう。
そのほか、指標として高い木が少ない場所や折れた木々が目立つ場所は過去にそこで雪崩が起きたことを示す重要なメッセージです。そのような場所は雪崩の走路となっている場合が多いので、その場で長く休憩したりしないようにしましょう。

情報の集め方

日本雪崩ネットワーク(https://www.nadare.jp/)が雪崩情報を随時更新しています。雪崩の発生状況や可能性を確認することができます。また雪崩情報だけでなく自分が行く地域の天気と積雪情報をよく確認しておくと良いでしょう。
また、その地域に長く滞在している人に直近の状況を聞いておくのも効果的です。例えば雨が降って固いバーンの上に最近多量の降雪があった場合などは、最も雪崩が起きやすいコンディションであり危険であると判断がつきます。時には予定していた行動を控える、中止するなどの安全対策を事前に取ることが大事です。

万が一の際の装備

山岳地帯、いわゆるスキー場の管理区域外に出て行動をとる予定の場合はビーコン、プローブ、ショベルは必需品です。これらを持っていない人と一緒に山岳地帯へ行くことは、万が一の時に相手を助けられない上に自分も助けてもらえません。絶対に避けましょう。また、遭難した際の非常食などをポケットに入れておくと万が一の時に役に立つかもしれません。

\ 5 /

バックカントリーは雪崩に遭遇しやすい
記者実体験

バックカントリーやサイドカントリーに行く際には、必ずその直近のスキー場や決められた場所に入山届を提出します。大まかな予定コースや持ち物、グループの人数などを細かく書き込みます。こうすることで万が一の時に捜索しやすくなります。

バックカントリーやサイドカントリーなどでスキー場の管理区域外を滑っていると、自分が誘発したと思われる点発生のごく小規模な雪崩はしばしば起こります。
雪のコンディションによっては、被害が出るほどではないですが面発生の小規模な雪崩を誘発してしまった経験もあります。自分だけでなく一緒に行動している人を巻き込んでしまうことが想定され、非常に怖い思いをしました。
私は自分が初めての場所や地形をよく知らない場所に行く時は、必ず詳しい人と一緒に行くこと、また万が一の時のために知っている場所でも極力一人だけでは行かないようにしています。
木がある樹林帯でも条件が悪いと雪崩は起こり得るもので、友人が巻き込まれたという話を聞いたりすることも今までにありました。管理区域外は絶対に大丈夫ということはあり得ず、「もしかしたら」というリスクがあることを常に忘れないようにしています。
対策としては、その日までの天候や雪のコンディションをみて、滑る場所を変えたり予定を変更したりするようにしています。雪崩は遭遇してからでは遅いのです。遭遇しないようにすることが何よりも大事です。

  • まとめ

雪崩は遭遇してからではほぼ手遅れです。
雪崩に遭わないために、事前にとる行動が何よりも重要になってきます。その日までの天候を調べ、雪崩情報を確認し、場合によってはその日予定している行動を取りやめる勇気も時には必要です。



参考文献


国土交通省:http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sabo/nadare.html


日本雪崩ネットワーク:https://www.nadare.jp/



監修・執筆者のご紹介

iidanatuki

名前 :飯田夏来(いいだ なつき)
身長 : 162cm
種目 : SS(スロープスタイル)
スタンス : レギュラー
ボード長 :146cm
スタンス幅 : 47cm
アングル : 左12度、右−9度
ホームゲレンデ:星野リゾートアルツ磐梯・猫魔スキー場
メッセ-ジ:
スノーボードで大事なのは、とにかく「楽しむ」ことです。ケガをしない方が楽しめるのは間違いありません。
そのために知っておいて損はない!ということを、私の経験からわかりやすくお伝えします。


スキー・スノーボード向け保険募集代理店

合同会社東京六大陸
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-8-9 鎌工会館303


代理店の立場

当社はau損保の代理店であり当サイト上で保険契約の締結の媒介を行います。
当社はエイチ・エス損保の代理店であり当サイト上で保険契約の締結の代理を行います。

「スキー・スノボ保険比較グッチョイス(以下当サイト)」のスキー・スノーボード向け保険比較コンテンツは当サイトを運営する合同会社東京六大陸が取扱うスキー・スノーボード向け保険各社の商品情報をまとめたものです。比較・見直し・検討の際の参考情報としてご利用ください。

スキー・スノーボード向け保険を比較・検討の際は保険料だけでなく補償内容やサービス内容も含めて総合的にご判断ください。

掲載しているスキー・スノーボード向け保険の説明は概要を紹介したものです。ご契約の際には必ず引受保険会社の各保険会社ホームページ、重要事項のご説明(重要事項説明書)およびご契約のしおり(普通保険約款・特約集)、「注意喚起情報」、「パンフレット」、「契約サイト」等を ご確認の上、お申込みください。

pagetop